地中海や大西洋に面したヨーロッパが原産地のキャベツはアブラナ科の野菜です。
日本に渡来したのは、江戸末期頃です。
野菜の中では、もっとも広く分布していると云われ、しかも、さまざまな野菜のもとになっています。
茎につく芽を丸くしたのが芽キャベツ、茎を丸くしたのがコールラビ、つぼみを食用に改良したのがブロッコリーやカリフラワーです。
花材お葉ぼたんもキャベツの仲間です。
栄養素で見てみると、市販の胃腸薬でも、キャベツの消化酵素・ビタミンUという成分を取り入れた薬があるように消化を助ける作用があります。
「とんかつ」にキャベツのせん切りのつけあわせをつけるのは、このビタミンUが消化を良くしている為で、栄養学的にも大変理にかなった組み合わせです。
ビタミンUの効用は、この消化酵素によるもののほかに、抗潰瘍作用もあるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などに有効と言われています。
参考資料 : 改訂新版 おいしいクスリ食べもの栄養事典(日本文芸社刊)
◎ 厚揚げとキャベツの醤油煮
材 料 (4人分) |
調味料 |
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キャベツ 厚揚げ |
・・・・・ ・・・・・ |
1/2個 4個 |
醤 油 酒 砂 糖 和風だしの素 |
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ |
大匙3杯 大匙3杯 大匙1杯 少 々 |
作り方
① キャベツ、厚揚げは食べやすい大きさに切る。 キャベツの芯の部分は小さく
薄切りにする。
② 深鍋を熱し、キャベツと厚揚げを入れ、和風だしの素、酒、砂糖、醤油の順に入れる。
③ 蓋をして、中火で焦げ付かないように煮て、キャベツが薄い飴色になったら出来上がり。
ポイント
キャベツから水気が出るので、水は入れません。キャベツの水気にも旨みがあるので、
調味料と一緒に煮ると美味しく仕上がります。
油揚げの油っ濃さも旨みつながるので、湯通しして油を抜く必要はありません。
◎ 芽キャベツのミートローフ
材 料 (15個分) |
調味料 |
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芽キャベツ 鶏ミンチ |
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15個 300g |
醤 油 酒 小麦粉 |
・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ |
大匙1杯 大匙1杯 適 量 |
作り方
① 芽キャベツは、水洗いして電子レンジ(600w)で4分加熱して、柔らかくする。
② 鶏ミンチに醤油、酒で味付けして、小麦粉大匙2杯を入れて、よく混ぜて粘りを出す。
③ 柔らかくなった芽キャベツの水気を拭き、小麦粉をまぶし、鶏ミンチを団子状につける。
④ 170℃の油でこんがり揚げたら出来上がり。
ポイント
芽キャベツを電子レンジで加熱する時、少し塩を振ると味が濃厚になります。
鶏ミンチに醤油と酒ではなく、塩コショウで下味をつけてもあっさりと仕上がります。