原産地は中央アジアで、日本に入ってきたのは江戸時代です。
調理する時、ツンときて涙が出るのは「臭気成分・アリシン(硫化アリル)」という物質によるものです。
アリシンは、特有の辛味と香り、甘味や風味を料理につける他、薬効もある物質です。
もっとも重要な働きは、ビタミンB1の吸収を高めて、新陳代謝を促進し、体力アップ・疲労回復・集中力の低下・夏バテに有効に働く作用です。
また、胃の消化液の分泌を助け、食欲増進させます。
発汗作用があるのは知られていますが、血液の固まりを溶かしたり、血液中の脂質の量を減らしたりする働きがあることが分かってきました。
高血圧に優れた効果があると云われているのは、皮の黄色い色素ケルセチン(クエルセチン)によるものだそうです。
参考資料 : 改訂新版 おいしいクスリ食べもの栄養事典(日本文芸社刊)
◎ 玉葱たっぷり豚丼
材 料 (2人分) |
調味料 |
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豚もも肉 玉 葱 大 葉 |
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300g 中玉1個 1枚 |
砂 糖 酒 みりん 醤 油 和風だしの素 水 |
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大匙1杯 大匙1杯 大匙1杯 大匙1杯 小匙1杯 50cc |
作り方
① 玉葱は皮を剥き、薄切りにして、フライパンで飴色になるまで中火で炒める。
② 玉葱が飴色になったら豚肉を入れ、軽く炒めたら調味料を全部入れ煮る。
③ 豚肉に火が通り、煮汁が少し煮詰れば丼のご飯に盛る。
④ 仕上がりに大葉を飾れば出来上がり。
ポイント
玉葱は、甘味が出るまで炒めて下さい。これが味の基本となります。
ボリュームたっぷりに仕上げる場合は、豚もも肉よりも豚バラ肉が良いですね。
◎ 簡単オニオンスライス
材 料 (2人分) |
調味料 |
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玉 葱 |
・・・・・ |
中1玉 |
ポン酢 オリーブオイル |
・・・・・ ・・・・・ |
適 量 少 々 |
作り方
① 玉葱は皮をむき、出来るだけ薄くスライスする。
② 氷水に2分前後つけて、辛味を抜く。
③ 器に盛り、オリーブオイルをかけ、ラップをして、冷蔵庫でよく冷やす。
④ 食べる直前にポン酢をかけて出来上がり。
ポイント
玉葱は、氷水につける事により独特の絡みが和らぎます。しかし、つけ過ぎると血液を
サラサラにする成分である辛味の効果が薄れるので、気をつけて下さい。
オリーブオイルとの相性は抜群です。さっぱりしたポン酢やバルサミコ酢などと
一緒に食べるのが良いでしょう。